こどもおなか一杯便とは?サービス開始や申請方法・支給条件を調査!
こんにちは!まえさんです。
少しずつ涼しくなり、夜は寒く感じる日も多くなっています。
寝ていると、自分のくしゃみにびっくりして起きてしまうこともあるんですよね。(←私だけかも?笑)
さて、今回は最近増えている話題の支援プロジェクトについて調査をまとめてみました。
現在の生活に困窮し、何か手立てを考えている方。また、支援を受けたいと考えているけど、手続きや方法が分からない方。
そんな悩みを抱えている方の手助けになれば幸いです。
こどもおなか一杯便のサービスは、なぜ生まれたのか?
これは現在の大人にも、将来大きくかかわる部分があります。
誰でも年を取り、将来は年金をもらうなど、今の子供たちに支えられる時代が必ずきますよね。
では、将来的に私たちを支えてくれる子供たちが、大人の事情によって貧困を余儀なくされている状態が続けば、どうなるのでしょう?
その子がどんなに賢く、優秀な子供だったとしても、元気に学校に行くためには❝居・食・住❞がそろっていないと、その能力も育つことはありません。
「支援された子供は、将来大きくなった時に支援をする存在になる。温かい、継続的に取り組める支援が今こそ必要な時期だ」
そんな思いから、生活が困窮している家庭を対象に食品を提供する、
こどもおなか一杯便プロジェクト
が立ち上がりました。
しかし、立ち上げの話が持ち上がったときにはこんな質問も。
「そこまで状況は良くないの?」「いったいどのくらいいるの?」
確かに。
普段の生活の中では、自分の生活で手一杯です。よほどの興味がない限りは、なかなか耳に入らないと思います。
なので、どのくらい生活に苦しむ家庭があるのか、このプロジェクトが立ち上がった佐賀県のデータを調べてみました。
文部科学省が公表している佐賀県の平成26年度就学援助率…11.46%
参考までに、全国で見ると
東京都の平成26年度就学援助率…21.50%
大阪府の平成26年度就学援助率…24.52%
平成26年度全国平均就学援助率…15.39%
佐賀県の貧困世帯で暮らしている子供の数は8人に1人。
東京都は4人に1人。大阪も4人に1人。
大都市に比べると、その割合は低いかもしれません。
それでも、この取り組みを行っている北川副小学校の校区を例に、貧困率から対象となる子供の人数を割り出すと
北川副校区に住む子供の人数約2,100人なので、その11.49%は、約240人となります。
しかし、就学援助率はアンケート集計からでた割合なので、実際はまだまだいるのかもしれませんよね。
最近はニュースにも子どもの貧困問題が多く取り上げられるため、佐賀県と同様の食品配達支援事業が全国各地で実施され、増えてます。
今回は佐賀県では初の試みとなったこのプロジェクトのサービス開始日・申請方法など詳しく調査していきました。
こどもおなか一杯便、サービスの開始はいつか
気になるサービスの開始時期ですが、実はすでにサービスは開始されています。
平成30年の年明けよりサービスの申し込みがスタートし、2月17日に食品の梱包と配送がされました。
その後は2か月に1回、第3土曜日に配送される予定です。
なので、次の配送日は10月20日ですね。
支給対象となる家庭や条件
現在、条件としては
・北川副小学校に通学されているお子さんがいること
・ひとり親家庭など、生活が困難なご家庭であること
・20世帯を上限
・申し込みが多数である場合は、抽選となること
くらいです。
まだプロジェクトが開始されて1年目。
今後の見通しとしては、支援状況の定着が確認されれば、世帯数の増数や、小学校区ではなく中学校区へ支援校区の拡大を視野に入れています。
しかし、注意すべき点も。
注意が必要なのは、生活保護を受けておられる方で、この支援を受けられる場合です。
生活保護を受けられている場合、食品配送支援は現物支給として保護費が減額されます。
ですので、この支援に申し込む前に市役所の担当窓口にご相談をされることをお勧めします。
こどもおなか一杯便に掛かる料金はいくらか
結論から言うと、
料金は一切かかりません!
食品や配送に掛かる費用は、北川副を中心とした方々の寄付によって賄われています。
また、運営は北川副小学校運営協会を中心に、北川副地域の有志が集まりボランティアで行われます。
ですのでよく耳にする「利用料」などの心配はありません。
身元がバレる心配はあるのか
支援を受ける方の個人名はバレません。
誰が支援を受けているのか分かるのは、管理を任されている責任者のみ。
外部にはもちろん、このプロジェクトのボランティアでさえも個人名は分かりません。
配送も、支援を受けるお宅の周辺に分からないよう、宅配物として届けてくれます。
申請方法
北川副小学校やその校区の居住する世帯へ配布されているチラシより申し込みが可能です。
方法その①…スマホでQRコードを読み込んでフォームにある必要事項に記入し申し込む。
方法その②…チラシのオモテ面にある問い合わせ先にメールで送信。
現状ではこの2パターンあります。
申請可能な地域などは、「支給対象となる家庭と条件」再度確認をされてください。
ただし、今年度の申請期限は平成30年1月26日㈮までとなっており、今年度の申請は現在受け付けていません。
でも、ちょっと待って!!
❝今年度❞の申請が受け付けていないだけです。
そう!まだ、❝来年度❞の申請は始まっておりません。
年度の区切りは、4月~次年の3月まで。学校と同じです。
年度ごとの更新制となっているので、焦らずに申請開始時期を待ちましょう。
次年度の申請開始はいつか予想
今年度が1年目だったとはいえ、準備は2年前から開始されていました。
なので、今年度の申請開始の流れが、
チラシ配布:年明けの1月10日
食品の配達:2月17日
今年度はイレギュラーでのスタートとなったと思われます。でもそれは配送に関して。
それを踏まえて予想すると、
チラシ配布(申請開始?):来年の年明け、10日前後。
食品の配達:4月20日㈯(第3土曜日が定期配送予定日とのことから)
となると考えられます。
まとめ
こんなにも地域が一体となり、活動されていることは素晴らしいと思います。
私自身がシングルマザーとして、生活に困窮した経験があります。
そんな時、このようなサービスがあったら…。私はもっと心に余裕をもって生活が出来たと思います。
そう考えると、貧困は経済的な面だけではなく、精神的な面でも困窮してしまわせるとも言えますね。
このプロジェクトを運営されている協議会の会長は、こう発言されています。
「経済的な困窮家庭の子どもたちは、社会的な関わり合いが薄くなりがちで、心の貧困につながりやすいとも言われる。見守っているんだよ、というメッセージを込めたい」
この地域はほんの一例にしか過ぎません。
人口の多い都市と比べると、貧困に苦しむ人数だけ見れば、佐賀県地域は少ないといえるでしょう。
しかし、❝貧困を数値や地域で線引きをすべきではない❞と、今回のプロジェクトについて調査すると見えてきました。
全国で苦しんでいる子供たちに、その子供たちに将来支えてもらうことになる今の大人が出来ること。
それに気づき、子供たちを守るため行動に移す地域や企業。
時には近所で遊ぶ子供たちに目をやると、違った子供たちの様子が見えてくるかもしれませんね。
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