ペンギンハイウェイの内容と感想をネタバレ!続編はあるかも予想
こんにちは、まえさんです。
皆さんお元気に過ごされていますでしょうか?
随分、朝夕が涼しくなってきましたね。でも、まだ日中は暑い日々が続いていますので油断できません。
私は、昼間に外で過ごすことが多いので、倒れないようこまめな水分補給をしています。
なので、休日はゆっくり室内で過ごしたい!…そんな気持ちでいっぱいになっているのが本音です(*´Д`)
そんな私の願望を打ち砕くのが、そう … “子供たち” です(>_<)
今回は、そんな子供たちに押し切られ観に行った映画で、入場の時の気分と帰路についた時の気分が180度変わってしまった
『ペンギン・ハイウェイ』について、
ぜひとも皆さんに素晴らしさを知ってほしい!
そして劇場まで足を運んでほしいという思いを伝えるために記事を書きました。
主な登場人物と声優陣は?
まずは登場する人物と声優陣についてご紹介していきます。
・主人公:アオヤマ君(北香那)…小学4年生。10歳。男の子。両親と妹の4人家族。とても頭が良く、それを自覚している。研究が好きで、毎日学んだことをノートにまとめるのが日課。お姉さんが好き。お姉さんとペンギンと海について研究を始める。
・キーパーソン:お姉さん(蒼井優)…近所の歯科衛生士。アオヤマ君のチェスの師匠でもある。ペンギンを出すことができる。
・友達1:ウチダ君(釘宮理恵)…小学4年生。男の子。アオヤマ君のクラスメイトで、一緒にプロジェクトなどの計画を練り、取り組む。
・友達2:ハマモトさん(潘めぐみ)…小学4年生。女の子。アオヤマ君のクラスに来た転校生。チェスが得意。アオヤマ君にチェスで負けたことをきっかけに仲良くなり、研究に参加。秀才なアオヤマ君を信じている。
・友達3:スズキ君(福井美樹)…小学4年生。男の子。アオヤマ君のクラスメートでいじめっ子。いつも子分を2人引き連れている。ハマモトさんが好きなのに、意地悪して嫌われてしまう。
・アオヤマ君のお父さん(西島秀俊)…仕事で海外への出張が多い。帰国している間は、アオヤマ君の研究での悩みを聞き、考えのヒントを例え話を交えながら伝え、成長を見守っている。
・ハマモトさんのお父さん(竹中直人)…大学で気象研究をしている。
異常が中心的な登場人物です。
エンドロールで声優陣の名前を拝見すると、“え!?そうだったの?”とびっくりするような方もおられました。
例えば竹中直人さん。
テレビでお見掛けするのはひょうきんなイメージですよね。
でも映画では、娘思いで研究に対するまじめな姿勢がとても印象的なお父さん役です。声が渋いので、キャラクターの外見にもマッチしていると感じました。
ストーリーの概要
主人公アオヤマ君の規則正しい日常の朝に、突然ペンギンたちが現れるところから始まります。
閑静な住宅街に現れたペンギンは、たちまちニュースに。動揺しつつも、大人たちはトラックで水族館へペンギンたちの搬送を試みます。
しかし道中でペンギンは跡形もなくなり、何故かガラクタが大量にあるという不思議なことが起こるんです。
これに興味を持つのがアオヤマ君。
`アマゾンプロジェクト‘と名付けた研究を一緒に行ってたウチダ君と一緒に、ペンギンについても調査を始めます。
その中で一匹のペンギンをウチダ君が見つけます。何も食べないペンギンがかわいそうで、電車で水族館に行く結論を出します。
すると、途中でペンギンが苦しみだし…途中下車したホームでコーラの缶に変身!
そのコーラの缶は、歯科衛生士のお姉さんが投げ、ペンギンになったものでした。
そこから『お姉さんとペンギンが結びついているのでは?』…とアオヤマ君は考えるようになります。
ことの顛末をお姉さんに話し、どうやれば物からペンギンが生まれてくるのか、一緒に研究を始めることにしました。
そのころ、ハマモトさんとのチェス勝負にアオヤマ君が勝ったことで、ハマモトさんから怖いうわさが流れる森の奥にある水の球体`海‘の研究をしていることを打ち明けられたアオヤマ君。
ハマモトさんの研究にウチダ君と一緒に協力することになります。
夏休みをフル活用し、研究に勤しむアオヤマ君とウチダ君、ハマモトさん。
しかし、3人だけの秘密だった`海‘の研究ノートを見てしまったのが、ハマモトさんのお父さん。
また、
ハマモトさんのことが気になり、アオヤマ君たちに意地悪をするスズキ君たちが、怪物と噂される生き物の赤ちゃんを発見したのです。
嵐も重なり、どんどん研究は3人の手に負えなくなっていくことになります。
ここで、`海‘とペンギンとお姉さんと怪物の関係性にアオヤマ君は気づいてしまうんです。
実は、怪物もお姉さんから無意識のうちに生まれたものでした。
どんどん巨大化していく`海‘。海の中に呑まれると、戻ってこないものが多く、町は大パニック!
アオヤマ君は、海をエネルギーにしているペンギンに目を付けますが、ペンギンを使うということは、お姉さんがいなくなることが分かっていたアオヤマ君。
すごく悩みます。
お姉さんはアオヤマ君の考えを静かに聞くと、身を挺して`海‘を消し、飲み込まれた人や物を救うと決めるのです!
お姉さんはアオヤマ君と海の中に…無事に`海‘の脅威から人と街を救い出すことに成功します。
そして、お姉さんはアオヤマ君と最後のコーヒーを飲んで姿を消してしまう…。これがストーリーの概要です。
サラ~っと内容を書き連ねていて、その突飛な内容に「?」となってしまうかもしれませんね。
なので、次はクスッとしたり、グッときたりした場面をネタバレしたいと思います。
おススメ場面と感想
やはり一番は主人公であるアオヤマ君。彼は賢いこともそうですが、行動や発言も個性的です。
まずは、気になることや興味を持ったことがあると、ノートの背表紙にタイトルをつけ、知りえたことをすべて書き込んでいく習慣行動。
いったい何冊の研究ノートがあるのか…。
そして、発言。
気に入ってる場面は、アオヤマ君が「僕は大変忙しい(多忙だ)。」や「大人げないことを言ってしまった」と発言するたびに、お姉さんから「いやいや、少年。君はまだ子供だろ」などと突っ込みを受けてしまうところ。
しかも、お姉さんの突っ込みは、完全スルーのアオヤマ君(笑)。
クールなアオヤマ君と、面白い発想や言い方をするお姉さん。この二人の場面を見ると、年齢は違うけれどすごく似合いの関係性でちょっぴりその空間を羨ましくも思ってしまいます。
別れの場面は、すごく切ないものになっていました。
最後にいつもの喫茶店で、お姉さんの存在が残れるよう妥協案を模索するアオヤマ君の姿は、胸がぎゅっとなり思わず涙ぐんでしまうほどです。
他にも、クラスメイトのハマモトさんが、森へ来たお姉さんへ嫉妬する場面。
アオヤマ君はお姉さんとペンギンの様子を見て、海と関わりがあることに気付き、お姉さんを研究の仲間に誘いたいとハマモトさんに相談します。
が、ハマモトさんは断固拒否!
お姉さんには大人の魅力があるのに、自分にはない。アオヤマ君がお姉さんに夢中なのはその点にあるからと思い込もうとします。
ハマモトさんも、頭ではアオヤマ君が研究に必要な理由があるので、お姉さんを仲間に誘っているとわかってはいるんですよね。でも、素直に認められない。
敵わない、悔しい…といった女の子の複雑な心情がうまく表現されています。
思わず、自分の思春期を思い出し、ほほえましく思えました。
いい味を出してくれるのが、いじめっ子のスズキ君。
ハマモトさんが大好きで、アオヤマ君にやきもちを焼き、森まで尾行してまで嫌がらせをしてしまうなんて、なんだか小学校時代の男友達を彷彿とさせてくれます。
ただ、アオヤマ君も黙っていなくて、「君はハマモトさんが好きなんだ!やきもちを焼いているんだ」と鈴木君に言います。そこでスズキ君が顔を真っ赤にしてしまう場面なんか、いいですね。
また、様々な嫌がらせをするんですよ、スズキ君。プールの中でアオヤマ君の足を引っ張り水着を脱がせたり、自動販売機にぐるぐる巻きにしたり…。
なかなかです(笑)。
でも、ハマモトさんとの約束を破って`海‘の存在を大人に話してしまった引け目があり、海が巨大化して騒ぎになると、アオヤマ君、ウチダ君、ハマモトさんが森へ行く手伝いをしてくれる場面も。
途中、大人につかまりそうになりますが、大人をブロックしアオヤマ君にやられて覚えた玉つぶしをかまして逃がすところなんて男気があり、頼もしいところも見せてくれるのが、スズキ君らしくて、またいい!
実際、映画館で私の隣にいた中年の男性も、声を殺しきれず「フッ!」と笑っていました(笑)。
続編があるか予想
終わりのほうで、アオヤマ君が日常生活に戻っている様子が描かれていますが、はじまりの場面で流れた部分と変わらず、「もう結婚をする相手は決まっている」とあります。
はじまりではその相手はお姉さんであろうと想定できました。
が、終わりではアオヤマ君はお姉さんのことは忘れない思い出の存在になっているように感じました。
お姉さんが人間ではないと分かり、消えてしまった。またいつか会えると信じていても、それは結婚相手としてではないのでは…と。
では結婚すると決めた相手は誰なのか?
…私は一緒に研究をしたハマモトさんではないかと思います。
一緒に研究し、お姉さんの秘密がわかりお別れをしたことで、初めてハマモトさんの存在を自分の中に認識することができたのではないか。そう思います。
つまり、`海‘や怪物、ペンギンたちも全て消えてしまい、ペンギンを出すお姉さんとは完全にお別れ。思い出になってしまったことで、物語は完結しているように思われます。
何らかの形で続編がでる可能性も少ないでしょう。
まとめ
長々と書いてしまいましたが、まだまだ見所はあります。
ストーリーの所々に散りばめられたギャグ。子供っぽさと大人びたアオヤマ君たち。その背伸び感が絶妙なバランスで、自分の子供時代にあった出来事とリンクしてしまうでしょう。
大人も楽しく、また、難しい言葉はあっても子供でも十分に笑って泣いて楽しめる作品です。
まだ間に合います!ぜひ親子で一緒に観に行ってみてください。
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